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プライバシー保護型の仮想通貨の仕組み

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
5 分

結論

プライバシー保護を掲げる銘柄は、送り主・受け取り手・金額のいずれかを台帳上で隠す暗号技術を組み込んでいます。目的は、公開台帳であるがゆえに残高や取引相手が丸見えになる問題を技術的に解こうとすることです。一方で規制上の扱いは国ごとに異なり、日本の取引所ではほとんど扱われていません。

要点

  • 送り主・受け手・金額のどれを隠すかが銘柄で異なる
  • 公開台帳ゆえの情報漏れを技術で解く試み
  • 検証可能性は残したまま中身だけを隠す設計
  • 規制上の扱いは国ごとに大きく異なる

定義

取引の送り主・受け取り手・金額といった情報を、検証可能性を保ったまま台帳上で秘匿するようプロトコル側で設計された仮想通貨の総称。秘匿の範囲と方式は銘柄ごとに異なる。

通常のブロックチェーンでは、取引の正しさを誰でも検証できるようにするために、中身をすべて公開しています。プライバシー保護型の設計は、この前提を組み替えます。金額や宛先を暗号文のまま扱い、「二重支払いになっていない」「入力と出力の合計が一致する」といった性質だけを数学的に証明する形です。

実装の方向はおおむね三つです。送り主を候補の集団に紛れさせるリング署名、受け取り手ごとに一度きりの宛先を自動生成するステルスアドレス、金額を暗号文にしたまま整合性を証明する秘匿トランザクションやゼロ知識証明です。銘柄によってはこれらを組み合わせ、常時適用か選択適用かも分かれます。

秘匿が既定になると、監査や会計はどうするのかという問題が出ます。そのため多くの実装は、所有者が第三者に閲覧権限だけを渡せる鍵を用意しています。プライバシー技術は「誰にも見せない」ではなく「誰に見せるかを持ち主が決める」ことを目指して研究されている、と理解すると全体像がつかみやすくなります。

注意点

  • · この記事は仕組みの説明であり、取引内容を隠す手順を示すものではない
  • · 日本国内の登録取引所では、秘匿機能を持つ銘柄の取り扱いはほとんどない
  • · 国により法的な位置づけが異なるため、居住国の規制を必ず確認する

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