MetaMaskの使い方
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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- 6 分
結論
MetaMask は、EVM系チェーンで最も広く使われているセルフカストディ型のウォレットです。秘密鍵は自分の端末に保存され、運営会社は保持しません。つまり、シードフレーズを失えば誰も復旧できず、他人に渡せばその時点で資産を失います。導入は必ず公式サイトから行ってください。
要点
- セルフカストディ型なので、鍵の管理責任はすべて自分にある
- 導入は公式サイトからのみ。検索広告や配布サイト経由の偽物が多い
- シードフレーズは紙に書いてオフライン保管。撮影・クラウド保存はしない
- 対応するのは主にEVM系チェーン。SolanaやBitcoinには別のウォレットが必要
定義
MetaMask は、ブラウザ拡張機能とスマートフォンアプリで提供される、EVM互換チェーン向けのセルフカストディ型ウォレット。秘密鍵を利用者の端末内に保存し、DAppへの接続と取引の署名を行う。
導入で最も事故が多いのが入手経路です。必ず公式サイト(metamask.io)から、ブラウザ公式のアドオンストアまたは各OSの公式アプリストアへ進んでください。検索結果の広告枠、SNSのリンク、「日本語版」を名乗る配布サイトから入れた偽物は、見た目が本物そっくりで、入力した情報をそのまま攻撃者に送ります。すでに入れてしまった拡張機能があるなら、いったん削除して入れ直すほうが安全です。
初回起動では、新しくウォレットを作るか、既存のウォレットを復元するかを選びます。新規作成を選ぶと、パスワードの設定と、シードフレーズ(12語程度の単語列)の表示・確認が行われます。このシードフレーズがウォレットの本体です。書き写す作業は、スクリーンショットではなく紙で行い、他人の目や撮影機器のない場所で行ってください。クラウドメモ、メール下書き、写真フォルダ、パスワードマネージャー以外のオンライン保存は避けます。
使い始めると、アカウント(アドレス)と、接続先のネットワークという2つの軸があることが分かります。同じアドレスでも、Ethereum で見るかPolygon で見るかによって表示される残高は違います。「残高が消えた」と感じる場面の多くは、選んでいるネットワークが違うだけです。ネットワークの追加は手動でもできますが、追加情報をSNSで渡されて設定させる手口があるため、公式の情報源から設定してください。
取引を行うたびに、ウォレットは署名を求めるポップアップを出します。ここで確認すべきは、接続先のサイトのドメイン、操作の種類(送金なのか、トークンの承認なのか)、そして対象と数量です。読まずに承認する癖がつくと、承認(approve)を悪用する攻撃に無防備になります。承認の仕組みと後始末については「トークン承認の取り消し」で扱っています。
MetaMask にはスワップ機能が内蔵されていますが、経路や費用の条件は他の手段と異なる場合があります。また、ハードウェアウォレットを接続して、鍵をデバイス側に置いたまま MetaMask の画面から操作する使い方もできます。金額が大きくなってきたら、この構成を検討する価値があります。
注意点
- · シードフレーズの入力を求める画面・DM・サポートは、例外なく詐欺です。MetaMask の正規のサポートが個別に連絡して入力を求めることはありません
- · 検索結果の広告や「サポートに連絡」と書かれたリンクから公式サイトに入らないでください。偽サイトへの誘導手口として定番です
- · 見覚えのないトークンやNFTがウォレットに届いても、触らず・接続せず・売却しようとしないでください。承認を取る目的で送られることがあります
よくある質問
MetaMask の利用に費用はかかりますか?
ウォレット自体のインストールと利用に費用はかかりませんが、ブロックチェーン上で取引を行うたびにガス代(ネットワーク手数料)が必要です。内蔵のスワップなど一部機能には別途費用が設定されている場合があるため、実行前の画面で内訳を確認してください。
パソコンが壊れたら資産はどうなりますか?
資産はブロックチェーン上にあるため、端末が壊れても消えません。シードフレーズがあれば別の端末で復元できます。逆に言えば、シードフレーズを失った場合は誰にも復旧できません。