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トランザクションを署名前に確認する方法

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
7 分

結論

署名は「この内容を実行してよい」という許可であり、押した後に取り消す手段はほぼありません。内容を読まずに承認すれば、そのまま資産を失います。確認するのは、接続先・操作の種類・対象の資産と数量・宛先・ネットワークの5点です。読めない、または説明できない要求には署名しないでください。

要点

  • 署名は資産を動かす許可。押した後に戻す手段はほぼない
  • 確認は接続先・操作の種類・資産と数量・宛先・ネットワークの5点
  • 「送金」と「承認(他人に動かす権限を与える操作)」は別物
  • 急かされている、警告が出ている、読めない——いずれも中断の理由

定義

ウォレットが署名を求めてきた内容を、実行される結果の観点から読み取り、意図した操作と一致しているかを確かめること。

最初に、署名の意味をはっきりさせます。署名とは、単なる確認ボタンではありません。あなたの秘密鍵で「この内容をチェーンに書き込んでよい」と許可を与える行為です。書き込まれた取引は取り消せず、承認を与えた相手が資産を動かした後では、取り戻す手段はありません。暗号資産で資産を失う事故の多くは、鍵が盗まれたのではなく、持ち主が自分で署名してしまったことによって起きています。

確認する項目は5つです。第一に、接続先のサイト。ウォレットは要求元のドメインを表示するので、自分が開いたつもりのサイトと一致しているかを見ます。第二に、操作の種類。送金なのか、承認なのか、コントラクトの呼び出しなのかで、意味がまったく違います。第三に、対象の資産と数量。第四に、宛先のアドレス。第五に、ネットワーク。この5点を、画面から目を離さずに順に読んでください。

特に注意が必要なのが、送金と承認の違いです。送金は、指定した数量が今この瞬間に相手へ渡ります。承認は、相手のコントラクトに「あなたのトークンを動かしてよい」という権限を与える操作です。承認した時点では資産は減りませんが、権限を持った側は、後からいつでも引き出せます。無制限の数量を承認する要求が出ることもあり、これに気づかず署名した結果、後日まとめて抜かれる事故が繰り返し起きています。権限の整理は「承認(Approve)の取り消し方」で扱っています。

読めない表示に出会ったときの扱いを決めておいてください。ウォレットによっては、実行結果の予測(残高がどう変わるか)を表示する機能があり、これは有力な手がかりになります。予測に「保有するNFTがすべて移転する」といった内容が出ているなら、それが答えです。一方、16進数の羅列しか出ない場合は、何が起きるか分からないまま署名することになります。分からないものには署名しない。この線引きを崩さないでください。

最後に、判断を止めるべき合図を挙げておきます。時間制限や在庫の残りを強調して急かしてくる、ウォレットが危険の可能性を警告している、要求された操作が自分のしたい操作と噛み合わない、身に覚えのないタイミングで署名要求が出た。どれか一つでも当てはまるなら、いったん閉じて構いません。正当な取引であれば、後からやり直せます。

注意点

  • · 署名した内容は取り消せません。承認を与えた相手は、後日いつでも対象の資産を動かせます
  • · 無制限の数量を承認する要求に注意してください。必要な分だけに絞れる場合は絞り、不要になった権限は取り消します
  • · 急かす演出、カウントダウン、限定数の表示は、確認させないための手法です。急かされたら止まってください

よくある質問

  • 署名画面の内容が読めません。どうすればいいですか?

    署名しないでください。読めないまま承認することは、内容を知らずに白紙の許可を与えるのと同じです。その操作が本当に必要なら、公式ドキュメントで手順を確認し、何が起きるはずなのかを把握してからやり直してください。

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