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資産のブリッジ手順

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
7 分

結論

ブリッジは、あるチェーンの資産を預けて、別のチェーンで対応する資産を受け取る仕組みです。実際に資産が移動するのではなく、預けたものが担保となって別の表現が発行される構造が多く、その預かり先が破られれば受け取った側の資産は裏付けを失います。少額で試してから本番、を原則にしてください。

要点

  • 多くのブリッジは「預かり+別チェーンでの発行」であり、預かり先が単一障害点になる
  • 受け取る側のチェーンでも、手数料用のネイティブ通貨が必要になる
  • 宛先アドレスとチェーンの選択を誤ると、資産は回収できないことが多い
  • 本番の前に、少額で往復を試して着金を確認する

定義

あるブロックチェーン上の資産を預け入れ、別のブロックチェーン上でそれに対応する資産を受け取ることで、チェーンをまたいで価値を移す仕組みおよびその操作のこと。

構造の理解から始めます。ブロックチェーンは互いに独立していて、あるチェーンのトークンが別のチェーンに直接移ることはできません。そこでブリッジは、元のチェーンで資産を預かり(ロックし)、移動先のチェーンでそれに対応するトークンを発行する、という形を取ります。戻すときは逆で、移動先のトークンを焼却して、元のチェーンのロックを解きます。つまり、移動先で手にしているのは「預かりの裏付けを持つ別のトークン」です。

この構造から、リスクの所在が分かります。預かっている側の資金が奪われれば、移動先のトークンは裏付けを失います。実際に、ブリッジの預かり資産が大規模に流出した事例は複数あります。分散化の度合い、資金の管理方法、署名者の構成といった設計の違いが、そのままリスクの違いになります。

操作の手順は、おおむね次のとおりです。まず、送り元と送り先のチェーン、対象のトークン、数量を指定します。そのうえで、送り元チェーンでの承認と送金の取引に署名します。着金までには時間差があり、混雑時には数分から数十分かかることがあります。この間、画面を閉じても処理自体は進みますが、追跡用の識別子(トランザクションハッシュ)は控えておいてください。

見落としやすいのが、到着側の準備です。移動先のチェーンで資産を動かすには、そのチェーンのネイティブ通貨が手数料として必要です。ブリッジでトークンだけを送ると、到着した資産を動かせない状態になります。少額のネイティブ通貨を先に用意しておくか、手数料ぶんを同時に届ける機能があるかを確認してください。

最後に、必ず守る運用です。初めて使うブリッジ、初めての経路では、まず失っても構わない少額で送って着金を確認します。そのうえで本番の数量を送ります。手数料は二重にかかりますが、経路の誤りや、対応していないトークンを送ってしまう事故を防げます。特に、取引所の入金アドレスへ直接ブリッジで送る操作は、対応していないチェーンからの着金として失われる典型的な事故です。

注意点

  • · ブリッジの預かり資産が攻撃で流出した事例があります。その場合、移動先で受け取ったトークンは裏付けを失い、価値が大きく下がることがあります
  • · 宛先のチェーンやアドレスを誤って送った資産は、原則として回収できません。取引所が対応していないチェーンからの着金も同様です
  • · ブリッジを名乗る偽サイトが検索結果や広告に多数あります。公式ドメインを自分で確認し、ブックマークから接続してください

よくある質問

  • 取引所を経由して別チェーンへ移すのとブリッジは何が違いますか?

    リスクの引き受け先が違います。取引所経由では、事業者に一旦預ける形になり、対応銘柄・対応チェーンの制約と、事業者側のリスクを負います。ブリッジでは鍵を自分で持ったまま操作できますが、ブリッジのコントラクトと預かり構造のリスクを負います。どちらが安全と一概には言えません。

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